2016年12月20日火曜日

創作物の発信頻度の国際比較

 現在では,インターネットにより,誰もが自分の創作物を発信し,それを見聞きした人からフィードバックを得ることができます。

 あくせく働いてモノを大量生産する時代は終わり,21世紀では,斬新な「イノベーション」が重要となるのは,疑い得ないところです。子ども期より,インターネットを使って,自身の創作物を世に問う経験を持つことは重要といえましょう。

 先日,データが公表された「PISA 2015」では,15歳の生徒に対し,ズバリこの点を尋ねています。「学校外において,デジタル機器を使って,自分の創作物(created contents for sharing)をネットにアップするか」という問いです。創作物の例として調査票では,音楽,詩,動画,コンピュータ・プログラムなどとされています。
http://www.oecd.org/pisa/data/2015database/

 選択肢は,①「全く・ほとんどしない」,②「月に1・2回」,③「週に1・2回」,④「ほとんど毎日」,⑤「毎日」,です。③~⑤を「週1回以上」にまとめて,3カテゴリーの回答分布を国別にとると,下図のようになります(無回答は除く)。


 「週1回以上」の比率が高い順に44か国を並べましたが,日本は見事に最下位です。日本の青少年は,ネットで創作物を発信する頻度が世界で最も低くなっています。青少年の8割りが,全くないしはほとんどそれをしていないと。

 彼らはよくスマホを眺めていますが,情報を受け取るばかりで,それを創造し発信する姿勢には欠けるようです。

 15世紀の印刷術の発明はグーテンベルク革命といわれますが,インターネットの出現は「ポスト・グーテンベルク革命」と形容されます(潮木守一教授)。一部の人間だけでなく,誰もが手軽に情報を発信できる。この文明の恩恵をもっと利用するよう,学校の情報教育などにおいて,子どもを仕向けたいものです。

 次期学習指導要領の目玉は「アクティブ・ラーニング」ですが,AL形式の授業でも,皆の創作物を積極的に発信し,外部のフィードバックをもとに洗練させていく活動がされてもよいでしょう。生徒のインセンティブを高めることにもなります。

 むろん,よからぬ情報を発信してしまわないよう,情報モラルの指導も並行してです。

 ツイッターで何回も書いてますが,マスコミ志望の学生さんは,大学に入ったらすぐに自分のオリジナル・メディアを持ち,在学中にかけてそれをじっくり育てるべし。その作物が,シューカツの強力な武器になります。怪しい塾などに行ってはいけません。

 ある出版社の編集者さんに聞いたのですが,採用側も,受験者のSNSやHP,ブログなどをしっかり見るそうですよ。充実したコンテンツを持っていると,面接はその話題で盛り上がり,事が有利に運ぶとのこと。

 私はいま,4つのメディアで連載を持っていますが,仕事をいただいたきっかけは,言わずもがな,このブログを編集者さんが評価してくださったことによります。

 日本の青少年よ,文明の恩恵を利用して,自分を発信すべし!

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