2015年3月4日水曜日

首都圏の家賃地図

 先日,2013年の「住宅土地統計」の確報結果が公表されましたが,県よりも下った区市町村別にいろいろな情報を知ることができるスグレモノです。
http://www.stat.go.jp/data/jyutaku/kekka.htm

 前々回と前回は世帯の平均年収に注目しましたが,今度は平均家賃をみてみましょう。こちらは,原資料に計算済みの数値が掲載されています。各地域の借家世帯の平均家賃月額です。家賃0円の世帯は除外して算出された平均値です。

 首都圏1都3県の214区市町村の値を収集し,マップにしてみました。8万以上,7万台,6万台,5万台,5万未満の5階級を設け,各地域をグラデーションで塗り分けています。


 予想通り,都内の都心が濃い色になっていますね。それと横浜市の北部。周辺部に行くほど色が薄くなりますが,千葉で白色のゾーンがここまで広いとは初めて知りました。

 上の地図では大まかな区切りにしていますが,個々の区市町村別にみると平均家賃はかなり広く分布しています。マックスは,東京・港区の15.9万円です。ほか,10万以上の地域は中央区,千代田区,渋谷区,目黒区というように,全て都内23区です。

 反対に下をみれば,平均家賃が3万円台の地域もあります。ほとんどが千葉県内の周辺部ですが,安いですねえ。

 自分が住んでいる市はどうか,あそこはどうか・・・こういうディティールに関心をお持ちも方もおられると思います。そこで前回と同様,214区市町村のランキング表をつくってみましたので,以下に掲げます。1万円刻みの区切りを設けています。


 ご自分が住んでいる地域はどうでしょうか。私が住んでいる多摩市にマークをしましたが,6.2万円ですか。私のアパートの家賃は,これよりも安いです。丘の上で,何もないところですので。

 しかし右下をみると,家賃が安い地域もありますねえ。引っ越そうかしらん。地方に移住する気はありませんが,首都圏内だったら,月1程度で国会図書館や統計図書館に行くのも不可能ではありませんし。まあ,今の住まいと環境が気に入っているので,当面はその考えはないですけど。

 これは借家の全世帯の平均家賃ですが, 原資料には世帯主の年齢別のデータも掲載されています。若者の借家世帯のデータは,地方から出てくる学生の参考資料になるかも。大学の生協とかに貼っておくといいんじゃないかな。関心がある方は,「住宅土地統計」の原典に当たってつくってみてください。

 今日は暖かかったですね。しかしまだしばらく,寒暖差の大きい日が続きそうです。年度末の多忙も加わって,体調を崩しやすい時期です(私はヒマですが)。ご自愛くださいますよう。