2014年1月2日木曜日

国民の悩みやストレス

 2014年の新春ですが,いかがお過ごしでしょうか。私は今日は,朝から箱根駅伝に見入っていました。タスキをかけて一心に前を向いて走る青年は美しい。昨年も同じことを書きましたが,仕向け方次第で青年は輝く存在なのだと思います。

 今日は皇居で一般参賀があり,天皇が「国民一人一人にとっての安寧と幸福を祈る」と挨拶されたそうですが,残念ながら「安寧」に一年を過ごせる人間などそうはいないもの。事故や災害など,目に見えるトラブルに遭遇する者は少ないでしょうが,心の内に何かしらの悩みや心配事を抱え,年中それに付きまとわれる人は結構いると思われます。

 今回は,国民のうち,悩みやストレスを抱える者がどれほどいるか,その原因の内訳はどういうものかをみてみようと思います。年明け早々不景気な話ですが,社会の「おめでたくない」部分を観察し,それを可視化するのが私の商売ですので,どうかお許しください。

 用いる資料は,厚労省の『国民生活基礎調査』です。毎年実施されている調査ですが,3年おきの大規模調査では,対象者(12歳以上)の健康状態についても調べています。
http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/20-21.html

 最近の大規模調査は2010年に実施されていますが,本調査において,悩みやストレスがあると答えた者の比率を年齢層別に出し,グラフにしてみました。以前に比してどうなったかもみるため,前世紀末の1998年の曲線も添えています。


 今世紀以降,悩みやストレスを有する者の比率は,どの年齢層でも上昇していますね。2010年でみると,最も率が高いのは35~44歳で54.7%です。思ったより低いなという印象ですが,ピークが私の年齢層とは・・・。

 バリバリの働き盛りであり,職場では重責を与えられ,家庭では子育て(人によっては介護)の役割も課される年代ですので,さもありなんというべきか。なお最近では,75歳以上の高齢層の悩みやストレスが増えていることも注目されます。
 
 以上は悩みやストレスの量(magnitude)ですが,その内実としては,どのようなものが多いのでしょう。上記の調査では,悩みやストレスがある者に対し,その原因を複数回答で尋ねています。私は,挙げられた原因の内訳を視覚的にみてとれる図をつくってみました。年齢層別の原因内訳を,とくとご覧ください。


 言わずもがな,年齢層ごとの特徴が出ていますね。10代では学業や受験,20~40代では収入や仕事,さらには家事・育児・子育てにまつわる悩みもついて回ります。そして高齢期では,自分ないしは家族の病気・介護の比重が大きくなる,という具合です。

 まあこれは,悩みやストレスがある者だけを取り出した結果ですが,こういう人間の絶対量が増えていることは,最初の図でみた通りです。

 今年は,こうした悩みやストレスが少しでも減ることを願います。百聞は一見に如かず。上のような統計図を拡大して,国会議事堂の廊下の壁にでも貼らせていただきたい。こんな思いでいるのです。

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