2012年5月27日日曜日

項目別の幸福度国際比較③

今回は,OECDの幸福度指数(BLI)に依拠して,日本,ブラジル,およびメキシコの幸福度を多角的にみてみようと思います。ブラジルとメキシコは発展途上国に括られますが,この2国のプロフィール図は,前回みた先進国のものとは大きく異なることが予想されます。
http://www.oecdbetterlifeindex.org/

 前回と同じ手順でいきましょう。まずは,11の項目を測る24の指標(Index)の値がどういうものかをみてみます。下表には,各指標の値を0.0~1.0までの標準スコアに換算したものが示されています。ポジティヴ面の指標は,値が高いほど1.0に近くなるように計算されます。▼印のネガティヴ指標は,その逆です。それ故,どの指標のスコアも値が高いほど好ましいことを意味します。スコアの算出方法の詳細は,5月25日の記事を参照してください。


 予想されることではありますが,途上国は,多くの指標において日本よりも好ましくない様相を呈しています。0.1に満たないスコアは青色にしていますが,ブラジルは5つ,メキシコは6つの指標のスコアが青色になっています。その分布でいうと,収入,教育,そして安全の面での幸福度が際立って低いことがうかがわれます。

 その一方で,健康良好度や生活満足度が日本よりもかなり高いのは興味深い点です。ラテン系気質というやつでしょうか。物的条件に恵まれずとも,健康・朗らか。単一数値に一元化する前のローデータに当たってみると,こういう側面もみえてきます。

 では,項目ごとのスコア平均を出してみましょう。健康の項目の場合,平均寿命と健康良好度の2指標のスコアを均します。ブラジルでいうと,(0.300+0.700)/2 ≒ 0.500 です。


 データが見やすくなりました。この表でも,途上国の項目別幸福度の特徴をつかむことはできますが,レーダーチャート図にするとインパクトはもっと強烈です。


 何も言いますまい。収入,教育,および安全の項の極端な凹み,その一方で生活満足度は高い。項目間の落差が激しい,とても特徴的な型です。

 次回は,北欧の国の幸福度プロフィール図をみてみようと思います。「さすが福祉国家」とうなりたくなるような型になっていますよ。

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